No.2 どこぞの犬とのある朝

今思えば、あたしがあの犬の飼い主と同じ雰囲気があったのかもしれないなあ。
いや、人なつっこかっただけか・・・・・・

まず、あたしは陸上部で、いつもみんなより朝が早いということを知っていてほしい。

そして、この日はいつも一緒に登校している子と行かずに、あたし1人だったということをわかっていてほしい。

最後に、重要ポイントとして、あたしは学校まで約35分もかかるということを知っていてほしい。

・・・とある日、あたしは、1人で学校へ向かっていた。
やっぱり朝早いわけでまわりには誰もいない。
いつもならいない。が、2人組の女の子がいた。
その子たちは、ある、ちっこいカワイイ犬に、ついてこられていた。
あたしは、「あ〜あ、かわいそ」くらいの思いだった。
が、その2人は、犬から逃げたのだ!
ちょうど角を曲がったときに、するするっと道をかえ、犬から逃げ切った!
・・・『ゲェッ』・・・かなりやな予感。
予感的中!
犬はキョロキョロまわりを見回し、あたしをみつけた。
次のターゲット(?)は、ずばりあたし!

まあ、とうぜんついてこられるわけで・・・
あたしはすごくドキドキ!
でも、こういうときは、気にしないふりをするのが1番だと聞いたことがある。
だから、平然と気にせず歩いた。
そのまま時は過ぎ、学校にたどり着くと思っていた・・・
が!

ふう。そうもいかない。
学校まであと7分!ってときに、どっかで飼われているおっきい犬が、反応しだした!
ジャリ・・・ワンッ・・・ジャリジャリ・・・ワワワンッ・・・
こっちのカワイイ犬も挑発している。
・・・『うわあ〜』・・・またまたやな予感。
またまたやな予感的中!
どっかで飼われているおっきい犬は、くさりをちぎっておってきた!
きゃ〜、きゃ〜!!
・・・ワオオウン!・・・ワンッ・・・ウウウ・・・ガブッ・・・
と、2匹が対決。
カワイイ犬を助けてあげたかったけど、私には絶対無理!
ってことで、逃げました。もちろん、歩いて。
やっと逃げ切れた・・・と思った瞬間!

カワイイ犬が走ってあたしを追ってきた。
その後ろに怒ったおっきい犬が続く。
・・・『おいおい』・・・
あたしはちょうど信号にさしかかる。
でもまあ、がんばって中学校に着いた。

いそいで玄関に入って、体育の男の先生に(玄関にいた)、
「い、犬が・・・犬がついてくるんですぅ」
ってあたしは半泣きで助けを求めた・・・が!
先生は、ははははは。で終わり。なんだよー・・・
後ろをふりむいたら、2匹ともいなかった。ほっと一安心。

事件  No.1 No.3